見た目だけじゃない!『大人矯正』のメリット
近年は20歳を過ぎてからの歯科矯正、いわゆる『大人矯正』をご希望される方が増えています。
矯正治療を望まれる方の多くは「口元のコンプレックス解消」を目的に矯正歯科に来院されますが、しかし大人矯正のメリットは見た目がキレイになるだけではありません。
そこで今回は大人になって矯正治療をすると、見た目以外にどのようなメリットがあるのかご紹介していきたいと思います。
むし歯や歯周病になるリスクが抑えられる
歯並びは単に見た目だけの問題だけでなく、お口の健康にも悪い影響を与えてしまいます。
これは歯並びに凹凸が多いと汚れやプラークが溜まりやすいうえ、歯ブラシもうまく届かないため、むし歯菌や歯周病菌の温床となりやすいからです。
大人の方で特に深刻なのは「成人の8割以上が罹患する」と言われる歯周病で、50代以降で歯を失う原因の半数以上をこの歯周病が占めています。
矯正治療によって歯並びが整うのとお口のお手入れもしやすくなり、むし歯や歯周病になるリスクも回避できるようになります。
このように大人矯正は「生涯自分の歯を使い続ける」という目的においても、有効な手段となるでしょう。
胃腸への負担が軽減される
矯正治療は歯並びだけでなく、上下の噛み合わせも整えていきます。
歯は「食べ物を噛み砕いて消化を助ける」という役割も担っており、噛み合わせが悪いと胃や腸に大きな負担がかかってしまいます。
矯正治療によって上下の歯で食べ物をしっかり噛めるようになれば、胃腸への負担が軽減され、慢性的な胃腸障害や便秘の解消にもつながります。
体全体のバランスが良くなる
矯正治療によって上下の歯が正しい位置で噛み合うようになると頭部の位置が安定し、これによって体全体のバランスも良くなります。
特に慢性的な肩こりや腰痛に悩まれている方の中には、その原因に『歯の噛み合わせ』が潜んでいるケースもよくみられます。
これは噛み合わせのアンバランスによって、首や肩の筋肉が常に緊張した状態に置かれているためです。
歯が正しく噛み合うようになってから「長く悩んでいた肩こりが良くなった」というのも、矯正治療の中では決してめずらしい話ではありません。